?(ひつじ)のヨガメモ

ヨガと読書と旅と…いわゆる日常の日記

『人体力学で「疲れない体」になる』井本邦昭

どんどん読了した本が溜まっていて、自分の頭を整理するためにもサクサク書ければいいのですが、力及ばず。結局、記事を書く前に付箋を貼った場所を中心に軽く読み直すところから始めています。ところが、以前読んだ時と、今読むのとでは自分の引っかかるところが違うという困りつつも面白い現象が毎回起きます。

自分の知識量や経験、さらに身体に対する自分が気になること(丹田が気になったり、呼吸が気になったりなど)が過去の自分と今の自分とでは違いが生じていて、まるで過去の自分は他人のような気さえします。

さて、井本先生の本は数冊読んでいて、毎回わかりやすく勉強になるので楽しみにページをめくります。今回の本は、タイトルの「疲れない体」に惹かれ手に取ってみました。疲れた体を癒すのではなく、そもそも疲れない体を作る。理想ですね。

 

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ハッとしたのは次の部分。

一番怖いのは、「もう何年も風邪を引いていない」「何年も熱なんか出していない」という人なのです。中略

一見、健康的な「風邪を引かない身体」は、「環境の変化や体調の変化に鈍感な身体」「風邪や発熱に耐えられない身体」でしかありません。

身体が硬直しきって鈍っているために、限界がくるまで症状を外に出すことができないのです。

いうならば、風邪も引けないほど弱っているのです。p.24

何年も熱を出していないというのは、一見とても健康で気をつけている人のように思える。実際本当に健康な人もいるのだろうけど、熱も出せないほどに身体が弱っているというのはなかなか自覚し難い事実。「熱を出す」ことは、身体のこわばった部分を緩め、再生することに繋がると書かれています。また、熱を出して2~3日下がらない人はそれだけ身体が強張っていて、再構築に時間がかかっているのだとも。

思い返すと、ヨガを始める前は発熱すると2~3日は高熱にうなされていましたが、ヨガを続けることで熱が出ても一晩で下がるようになりました。ただ身体を動かすことと言えば、ヨガしかしていないので、ヨガの効果なのか、身体を動かしたことの効果なのかはイマイチわかりませんが。笑 

熱を出すと言えば、幼少の頃熱を出す度に、祖母から「しっかり食べて栄養つけて、早く治しなさい」と言われたものです。しかし、今は逆だという。

かつては、世の中全体が、どうやって栄養を摂るか、どうやって豊かになるか、という「足し算」の時代でした。

ですが、今はいかに身体から出すかという「引き算」の時代です。

溜まったものを出す、余計なものを摂らない……それを心がけることが必要となってくるでしょう。p.32

時代が変われば、健康の常識も変わる。だだし、すべての健康法は一般論であり、自分にあった健康法を一つ一つ試しながら引き出しを多く持ちたいものです。

さらに本書では、「ここを診れば「体のどこが悪いのか」わかる!」という章立てで、身体の調子が判断できる「ポイント」が紹介されています。当てはまるものもあり、ヨガを始めたことにより改善されたものもありました。その中でも衝撃的だったのが、7つ目「正座をしたまま体をうしろへ倒せますか?」という項目。

はい、倒せません!!太ももの前側の筋肉が硬くて、倒そうとすると膝が浮いてきて、どうにもぺったりと倒れません。ヨガでも太ももの前側が上手く使えていないというのは認識していました。その原因は……

 

「食べ過ぎ」!!

 

そんな……。食べることは私の唯一の楽しみですが……もっと控えろと。( ノД`)シクシク…

太ももの筋肉は、消化器と深い関連があるため、消化器が疲れると太ももが柔軟性を失うそうです。食べる回数や量を控えて消化器が元気になれば太ももも柔軟になるということ。

 

これは、後日、検証してみようと思います!検証結果は記事にしたいと思います。

 

何気ない行為が、身体の不調と繋がっていたり、不調のサインだったりするという興味深い話がたくさんありました。